2026年4月13日 公開

オーストリアの13回目・14回目給与の基本

UrlaubsgeldとWeihnachtsgeldを当然と思い込まないための実務整理

オーストリアで働く人向けに、13回目・14回目給与の考え方、collective agreement との関係、誰に自動であるわけではない点、給与設計の見方を実務ベースで解説します。

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オーストリアで働く人向けに、13回目・14回目給与の考え方、collective agreement との関係、誰に自動であるわけではない点、給与設計の見方を実務ベースで解説します。

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オーストリアの13回目・14回目給与の基本

結論

オーストリアで働き始めると、多くの人が「13回目・14回目給与があるらしい」と聞きます。結論から言うと、これはオーストリアで非常に一般的ではありますが、法律だけで全員に自動的に無条件で発生するもの、と理解するのは正確ではありません。

USP の案内では、Sonderzahlungen は原則として applicable な collective agreement や個別雇用契約に基づいて発生します。そして、多くの collective agreements では Urlaubsgeld と Weihnachtsremuneration、いわゆる13回目・14回目給与が定められています。

つまり、オーストリアでは「多くの人が受け取る」が、「全員が当然に同条件でもらえる」わけではありません。ここを理解しておくことが、求人票や雇用契約を読むうえで非常に重要です。

前提

まず前提として、13回目・14回目給与は、一般には Urlaubsgeld、Urlaubszuschuss、Weihnachtsgeld、Weihnachtsremuneration などと呼ばれます。呼び方は業種や協約で多少違いますが、本質は Sonderzahlungen、つまり特別支給です。

重要なのは、これが多くの collective agreements で定められているということです。オーストリアでは collective agreement の影響が非常に強く、最低賃金だけでなく、こうした支給の有無や計算方法もそこに置かれていることが多いです。

そのため、オーストリアでの給与は「月給 × 12」だけで見ると実態を見誤ります。一方で、「オーストリアだから必ず14か月分」と単純化しても危険です。まずは自分の employment relationship に適用される collective agreement または employment contract を見る必要があります。

実際の流れ

実務上は、まず自分の雇用契約にどの collective agreement が適用されるかを確認します。これは求人票、雇用契約、会社の説明資料などで分かることがあります。もし明示が弱ければ、人事や payroll に確認するのが安全です。

次に、その collective agreement または契約書で Sonderzahlungen の条項を確認します。支給の有無、支給時期、満額になる条件、入社初年度の按分、退職時の扱いなどは、ここに書かれていることが多いです。

多くの業種では、休暇前の支給と年末支給の2本があり、慣習的に 13回目・14回目と呼ばれます。ただし、入社したばかりの年や、年度途中で退職した場合は按分になることがあるため、年の途中で移住してきた人は特に注意が必要です。

よくある失敗

一番多い失敗は、オーストリアで働けば誰でも自動的に満額の13回目・14回目給与がもらえると思うことです。実際には collective agreement や契約に基づくため、必ず確認が必要です。

二つ目は、月給だけ見て年収を判断することです。13回目・14回目がある職場では、月給 × 12 だけで比較すると収入像を誤ります。逆に、ない職場なら14か月前提で生活設計すると危険です。

三つ目は、初年度や退職年の按分を見落とすことです。満額が前提ではなく、勤務期間に応じて按分されることがあるため、移住初年度ほど注意が必要です。

四つ目は、求人票の最低賃金だけを見て安心することです。最低賃金表示と Sonderzahlungen の有無は別の論点です。両方見ないと本当の収入構造は分かりません。

注意点

オーストリアの給与を理解するときは、「月給」「年間総額」「Sonderzahlungen」を分けて考える必要があります。これを混ぜると、手取り感覚も生活設計もズレやすくなります。

また、支給時期や名称が違っても、中身は Sonderzahlungen として処理されることがあります。名称だけでなく、契約文の位置づけを見る方が確実です。

判断基準

自分に13回目・14回目給与があるか迷ったら、まず applicable な collective agreement があるかを確認してください。次に、雇用契約で Sonderzahlungen がどう書かれているかを見ます。そのうえで、初年度按分や退職時の扱いまで確認できれば、生活設計をかなり正確にできます。

まとめ

オーストリアの13回目・14回目給与は非常に一般的ですが、全員に法律だけで自動発生する固定制度ではありません。多くは collective agreement や雇用契約に基づいて支給されます。だからこそ、求人票や契約を見るときは、月給だけでなく Sonderzahlungen の有無と条件を見る必要があります。

次にやるべきこと

今の職場や応募中の会社について、まず applicable な collective agreement の有無を確認してください。次に、雇用契約で Sonderzahlungen、Urlaubsgeld、Weihnachtsremuneration の記載を探し、初年度の按分条件までチェックしておくと実務的です。

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