2026年4月9日 公開

オーストラリアで薬局を使う方法

処方薬と一般薬の違い、PBS、電子処方箋、repeat管理を整理

オーストラリアで薬局を使うには、処方薬か一般薬かを分けて考え、PBS、電子処方箋、repeat、夜間対応薬局の仕組みを知っておくことが大切です。

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この記事のポイント

オーストラリアで薬局を使うには、処方薬か一般薬かを分けて考え、PBS、電子処方箋、repeat、夜間対応薬局の仕組みを知っておくことが大切です。

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オーストラリアで薬局を使う方法

結論

オーストラリアで薬局を使うときに最も大事なのは、「とりあえず行って聞けばいい」と思わないことです。

本当に重要なのは、

  1. 1まず処方箋が必要な薬か、不要な薬かを分けて考えること
  2. 2薬局は薬を受け取る場所だけでなく、最初の相談先にもなると理解すること
  3. 3PBS、電子処方箋、repeat、brand substitution などの仕組みを知っておくこと
  4. 4夜間や週末に困ったときの薬局も先に把握しておくこと

この4つです。

日本では、病院で診てもらってから院外薬局へ行く流れに慣れている人が多いですが、オーストラリアでは薬局の役割がもう少し広く、軽い不調の相談、一般薬の案内、処方薬の管理、継続薬の受け取りなどでかなり日常的に使います。

そのため、移住直後に必要なのは、体調を崩してから慌てて探すことではなく、「どんなときに薬局へ行けばよいのか」「何を持っていけばよいのか」「いくらぐらいかかるのか」を先に理解しておくことです。

先に結論を言うと、移住者が失敗しにくい流れは次の通りです。

  1. 1自宅近くの薬局を2〜3件把握する
  2. 2処方薬か一般薬かを切り分ける
  3. 3処方薬なら紙または電子処方箋を持って行く
  4. 4料金、repeatの有無、ジェネリックやブランド変更可否を確認する
  5. 5夜間用の薬局も1件控えておく

この順番で動くと、子どもの発熱、風邪、花粉症、胃腸不良、継続薬の受け取りなどでかなり動きやすくなります。

前提

まず前提として、オーストラリアの薬局は、ただ薬を渡すだけの場所ではありません。

Healthdirectは、薬剤師が一般的な健康問題について助言し、処方箋が不要な治療薬を勧めることがあると案内しています。つまり、軽い不調で「まず何をすべきか迷う」場面では、薬局が最初の相談先になることがあります。 ([healthdirect.gov.au](https://www.healthdirect.gov.au/after-hours-health-services))

また、薬には大きく分けて、 ・処方箋が必要な薬 ・処方箋なしで買える薬 があります。薬の区分はオーストラリアで決まっており、すべてがスーパーの棚感覚で自由に買えるわけではありません。 ([healthdirect.gov.au](https://www.healthdirect.gov.au/scheduling-of-medicines-and-poisons))

さらに、オーストラリアではPBSという仕組みがあり、対象の処方薬は国の補助で自己負担が抑えられます。ただし、すべての薬が同じ条件ではなく、対象かどうか、ブランド差額があるか、継続処方かどうかで実際の支払額は変わります。 ([healthdirect.gov.au](https://www.healthdirect.gov.au/pharmaceutical-benefits-scheme-pbs)) ([pbs.gov.au](https://www.pbs.gov.au/info/about-the-pbs))

実際の流れ

1. まず近所の薬局を把握する

最初にやるべきなのは、元気なうちに近所の薬局を把握することです。

Healthdirectのサービス検索では、近くの薬局を探せます。営業時間や場所がわかるため、普段使い用と、できれば少し遅い時間まで開いている薬局の両方を控えておくと安心です。 ([healthdirect.gov.au](https://www.healthdirect.gov.au/health-app)) ([healthdirect.gov.au](https://www.healthdirect.gov.au/after-hours-health-services))

移住直後は、家、仕事、学校、銀行など優先事項が多く、薬局は後回しになりがちです。 でも実際には、子どもの発熱、解熱剤、咳止め、花粉症、胃腸薬、皮膚トラブルなど、薬局が必要になる場面はかなり早く来ます。

そのため、 ・家の近く ・職場の近く ・土日や夜も動きやすい場所 この3つの観点で見ておくと実用的です。

2. 処方薬か一般薬かを分ける

次に大事なのは、「これはGPが必要なのか、薬局で相談できるのか」を切り分けることです。

軽い症状であれば、薬剤師に相談して一般薬を案内してもらえることがあります。Healthdirectも、薬剤師が一般的な健康問題について助言できると案内しています。 ([healthdirect.gov.au](https://www.healthdirect.gov.au/after-hours-health-services))

一方で、抗生物質など処方箋が必要な薬は、原則として医師の処方が必要です。 そのため、 ・軽い風邪症状 ・頭痛 ・花粉症 ・胃薬 ・湿疹や乾燥の初期対応 のような相談はまず薬局、 ・強い痛み ・長引く症状 ・高熱 ・呼吸器症状 ・継続薬の新規処方 のようなものはGP、 という感覚を持つと動きやすくなります。

3. 処方箋は紙でも電子でも使える

オーストラリアでは、処方箋は紙だけでなく電子処方箋も使えます。

電子処方箋はSMSやメールで送られ、患者はトークンを薬局で提示して薬を受け取れます。1つの薬ごとにトークンが発行される仕組みです。さらに、Active Script List を使って管理する方法もあります。 ([healthdirect.gov.au](https://www.healthdirect.gov.au/escript-electronic-prescription)) ([health.gov.au](https://www.health.gov.au/our-work/electronic-prescribing))

移住者にとってこれはかなり便利です。 紙をなくしやすい人、仕事中に受け取りたい人、家族分を整理したい人には特に相性がよいです。

一方で、まだ紙のほうが管理しやすいと感じる人もいます。 政府も、電子処方箋は紙処方箋の代替であり、必要なら紙処方箋も使えると案内しています。 ([health.gov.au](https://www.health.gov.au/our-work/electronic-prescribing))

4. 薬を受け取るときは repeat を確認する

処方薬を受け取るときは、その場で終わりにせず repeat の有無を確認することが大切です。

継続薬では、あと何回受け取れるかが大事です。 ここを見落とすと、次回必要なときに「もうrepeatがない」と気づいて、再受診が必要になることがあります。

特に、 ・喘息 ・アレルギー ・避妊薬 ・皮膚科系の継続薬 ・慢性疾患の管理薬 では、repeat 管理がかなり重要です。

継続薬を使う人は、毎回薬局で ・repeatが何回残っているか ・次回はいつ頃必要か ・電子処方箋の管理方法 を確認したほうが安全です。

5. PBS価格と通常価格の違いを理解する

薬代で混乱しやすいのがここです。

オーストラリアではPBS対象薬なら政府補助があるため、通常価格より安くなることがあります。Healthdirectも、PBSにより必要な処方薬をフルプライスより低い負担で入手できると説明しています。 ([healthdirect.gov.au](https://www.healthdirect.gov.au/pharmaceutical-benefits-scheme-pbs))

ただし、すべての薬が同じように安いわけではありません。 薬がPBS対象かどうか、ブランドプレミアムがあるか、処方内容が制度条件に合っているかで自己負担は変わります。PBS公式も、処方医が許可していれば、より安いブランドに変更できる場合がある一方、ブランドプレミアムがかかることがあると案内しています。 ([pbs.gov.au](https://www.pbs.gov.au/info/about-the-pbs))

つまり、会計時に ・これはPBS価格ですか ・ブランド差額はありますか ・もっと安い代替ブランドはありますか と確認するのは普通です。

6. 60-day prescription の対象か確認する

継続薬を使う人には特に重要です。

オーストラリアでは、一部のPBS対象薬について、安定した継続疾患がある患者は60-day prescription の対象になる場合があります。対象なら1回の処方で通常より長い日数分を受け取れ、薬局へ行く回数や費用面の負担が下がることがあります。 ([health.gov.au](https://www.health.gov.au/cheaper-medicines/60-day-prescriptions))

すべての薬で使えるわけではありませんが、継続薬がある人は ・自分の薬は対象か ・今の状態で対象になるか をGPか薬剤師に確認する価値があります。

7. 夜間や週末の薬局も押さえておく

薬局は平日日中だけ使うとは限りません。

Healthdirectは、夜間営業の薬局があり、after-hoursに処方薬を受け取れることがあると案内しています。 ([healthdirect.gov.au](https://www.healthdirect.gov.au/after-hours-health-services))

子どもの発熱や急な咳、解熱剤の不足、継続薬の取り忘れなどは夜や週末にも起きます。 そのため、普段使いの薬局だけでなく、 ・遅い時間まで開いている薬局 ・土日営業の薬局 を1件ずつ控えておくと安心です。

よくある失敗

1. GPに行かないと何も買えないと思い込む

軽い不調でも、まず薬局で相談できることがあります。 薬剤師に相談すれば、一般薬で対応できるか、GPへ行くべきかの判断材料が増えます。 ([healthdirect.gov.au](https://www.healthdirect.gov.au/after-hours-health-services))

2. 処方箋を紙だけだと思っている

電子処方箋を知らないと、SMSやメールで来たトークンを見落としたり、管理しづらく感じたりします。 特に家族で複数の薬がある場合は、電子管理の仕組みを理解しておくとかなり楽です。 ([healthdirect.gov.au](https://www.healthdirect.gov.au/escript-electronic-prescription))

3. 会計時に何も確認しない

PBS価格なのか、ブランド差額があるのか、代替ブランドがあるのかを確認しないまま支払うと、「思ったより高い」となりやすいです。 薬代は制度上の前提で変わるので、確認することが大切です。 ([healthdirect.gov.au](https://www.healthdirect.gov.au/pharmaceutical-benefits-scheme-pbs)) ([pbs.gov.au](https://www.pbs.gov.au/info/about-the-pbs))

4. repeat を見ずに受け取って終わる

継続薬でこれをやると、次回必要なときに困ります。 repeatの残数管理は、日本より重要に感じる人も多いです。

5. 夜間の薬局を調べていない

いざ必要になってから探すと、閉店していたり、距離が遠かったりします。 after-hoursの選択肢は事前に調べておくべきです。 ([healthdirect.gov.au](https://www.healthdirect.gov.au/after-hours-health-services))

注意点

1つ目は、薬局で相談できても、すべてを薬局で完結できるわけではないことです。

薬剤師は非常に頼れる存在ですが、処方箋が必要な薬や、診断が必要な症状はGPなどの受診が必要です。 薬局を使うことと、受診が不要であることは別です。 ([healthdirect.gov.au](https://www.healthdirect.gov.au/after-hours-health-services))

2つ目は、PBSがあっても全薬が一律に安いわけではないことです。

PBS対象外、ブランド差額、制度条件の違いで負担は変わります。価格差があるときは、ブランド変更可否も含めて薬剤師に聞くべきです。 ([pbs.gov.au](https://www.pbs.gov.au/info/about-the-pbs))

3つ目は、電子処方箋は便利ですが、トークン管理が必要なことです。

SMSやメールを見失うと受け取り時に手間が増えます。管理が苦手なら、紙処方箋やActive Script Listの使い分けも検討したほうがよいです。 ([healthdirect.gov.au](https://www.healthdirect.gov.au/escript-electronic-prescription)) ([health.gov.au](https://www.health.gov.au/our-work/electronic-prescribing))

4つ目は、継続薬がある人は60-day prescriptionの対象確認をしておくことです。

対象なら受け取り回数や負担の面で実務的なメリットがあります。 ([health.gov.au](https://www.health.gov.au/cheaper-medicines/60-day-prescriptions))

判断基準

では、どんな使い分けをすればよいのか。

まず薬局からでよい場面は、 ・軽い風邪症状 ・頭痛 ・花粉症 ・市販薬で対応できそうな不調 ・継続薬の受け取り ・薬の飲み方確認 などです。 ([healthdirect.gov.au](https://www.healthdirect.gov.au/after-hours-health-services))

GPや他の医療機関を考えるべき場面は、 ・症状が強い ・長引いている ・処方箋が必要 ・高熱や呼吸器症状がある ・診断や紹介が必要 というケースです。

また、薬局選びでは、 ・家から近い ・営業時間が使いやすい ・スタッフに相談しやすい ・処方薬も一般薬も扱いやすい ・土日や夜の選択肢がある この条件を満たすところが実務上強いです。

まとめ

オーストラリアで薬局を使う方法は、単に薬を買うことではありません。

大事なのは、 ・近所の薬局を先に把握する ・処方薬か一般薬かを分ける ・電子処方箋の仕組みを知る ・PBSと価格差を理解する ・repeatを確認する ・夜間や週末の薬局も押さえる この流れです。

移住生活では、医療の仕組みが日本と違うだけで不安になります。 でも薬局の使い方がわかると、軽い不調、継続薬、家族の体調管理の負担はかなり減ります。

薬局は、困ったときに初めて行く場所ではなく、生活インフラの一部として早めに把握しておくべき場所です。

次にやるべきこと

今日やるべきことは、この5つです。

  1. 1自宅近くの薬局を2〜3件調べる
  2. 2土日または夜に使える薬局を1件控える
  3. 3電子処方箋を受け取れるようSMS・メール管理を確認する
  4. 4継続薬があるなら repeat と60-day prescription対象を確認する
  5. 5会計時にPBS価格、ブランド差額、代替ブランドの有無を聞く習慣をつける

この順番で進めれば、オーストラリアでの薬局利用でかなり困りにくくなります。

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