2026年4月16日 公開

マレーシアでパスポート更新後にTransfer of Endorsementするときの流れ

新旧パスポートの持ち替えだけで終わらせず、在留パスを有効な状態へ移すための実務ガイド

マレーシアで就労・帯同中にパスポートを更新した人向けに、Transfer of Endorsement の流れを整理しました。新パスポート取得後に何を止めずに動くべきか、ePASS 時代の考え方まで実務ベースで解説します。

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マレーシアで就労・帯同中にパスポートを更新した人向けに、Transfer of Endorsement の流れを整理しました。新パスポート取得後に何を止めずに動くべきか、ePASS 時代の考え方まで実務ベースで解説します。

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マレーシアでパスポート更新後にTransfer of Endorsementするときの流れ

結論

マレーシアで Employment Pass や Dependant Pass などを持って滞在している人が新しいパスポートを取得したときに最初に理解すべきなのは、「新パスポートを持った時点で自動的に在留パスが引き継がれるわけではない」という点です。就労者も家族帯同者も、パスポート更新そのものと、在留パスの移し替えは別の実務です。

特に重要なのは、ESD / MYXpats の FAQ で、新パスポートが発行された場合は Transfer of Endorsement (TOE) / Take-Up Balance (TUB) の手続きを行う必要があると明示されていることです。つまり、パスポートを更新したから終わりではなく、その後にマレーシア側の在留情報を正しい形へ移す工程が必須です。

さらに、2025年3月1日以降は MYXpats Centre 管轄の多くのパスで ePASS が発行される仕組みに広がっており、TOE/TUB もその対象に入っています。結論として、新パスポート取得後は「古いパスポートも保管」「会社へ即連絡」「TOE/TUB を早く回す」の三点が最重要です。ここを遅らせると、出入国や在留証明で思わぬ詰まり方をします。

前提

パスポート更新は母国側の領事実務で完結するように見えますが、マレーシアで長期滞在している外国人にとっては、更新後の方が重要です。なぜなら、現在有効な就労パスや帯同パスは、旧パスポート情報と結びついているためです。新パスポートを手にしただけでは、マレーシアの在留データが自動で切り替わるわけではありません。

また、就労者本人だけでなく、Dependant Pass や Long-Term Social Visit Pass を持つ家族にもこの論点は及びます。配偶者や子どものパスポートが更新された場合も、家族分の TOE/TUB を意識する必要があります。主たる就労者だけ整っていればよい、ではありません。

さらに、最近は ePASS の運用が進んでいるため、昔の「パスポートに物理的ステッカーがあるからそれを見せればよい」という感覚だけでは整理しにくくなっています。今は、旧パスポート、新パスポート、ePASS、会社側の MYXpats 実務を一体で理解した方が安全です。

実際の流れ

最初にやるべきことは、新パスポートを取得したらすぐに会社の人事または immigration 担当へ連絡することです。MYXpats FAQ では、新パスポートが発行された場合、Sub-Product module で TOE/TUB を行う必要があると案内されています。つまり、本人が黙って持ち替えるのではなく、会社側の ESD 実務を通して動く前提です。

次に、旧パスポートを絶対に処分しないことです。旧パスポートには現在のパス情報や、関連付けの前提となる記録が残っている可能性があります。更新済みだから不要と思って返納・紛失すると、後で実務が面倒になります。新旧両方を揃えた状態で動く方が安全です。

三つ目は、TOE/TUB の申請経路を理解することです。ESD は 2024年から ToE/TuB の online sub-product service を段階的に再展開しており、2025年には TOE/TUB を含む複数のパスで ePASS endorsement の対象を拡大しています。つまり、今の実務は紙前提だけではなく、会社側が ESD Online / MYXpats で動かす流れが中心です。

四つ目は、どのパスが対象かを確認することです。Employment Pass、Dependant Pass、Long Term Social Visit Pass など、家族帯同パスも TOE/TUB の文脈に入ります。主たる本人だけではなく、家族の誰が新パスポートになったかを一覧で整理しておくと、抜けが減ります。

五つ目は、出国予定や旅行予定を慎重に見ることです。パスポート更新後に TOE/TUB が未了のまま移動すると、出入国や搭乗前確認で説明が増える可能性があります。特に出張や一時帰国が近い場合は、会社と優先順位を調整した方がよいです。新パスポートを持ったから旅行も問題ない、とは考えない方が安全です。

六つ目は、ePASS や訂正反映の確認です。MYXpats FAQ では、ePASS に誤りがある場合の修正フローも案内されており、更新後の ePASS が正しい内容になっているかは自分でも確認すべきです。会社任せにしすぎず、名前、パスポート番号、パス種別、有効期限などを見ておく方がよいです。

よくある失敗

一つ目は、新パスポートを取った時点で在留パスも自動で切り替わると思うことです。実際には TOE/TUB の実務が必要です。

二つ目は、旧パスポートを軽く扱うことです。更新済みでも、在留移管の前提資料として重要です。

三つ目は、会社へ報告を遅らせることです。ESD / MYXpats 経由で動くため、本人だけで抱えても前へ進みません。

四つ目は、TOE/TUB 未了のまま旅行日程を入れてしまうことです。出入国や証明の場面で余計なリスクを抱えやすくなります。

注意点

新パスポート取得後の実務は、本人の感覚以上に会社側フローへ依存します。したがって、パスポート更新は「取れたら報告」ではなく、更新予定の段階から人事へ共有した方が安全です。特に出張や帰省が近い人は、更新日と TOE/TUB の処理順を意識すべきです。

また、家族帯同者も同じ論点を持ちます。配偶者や子どもの新パスポートが出た場合も、主たる就労者側で一覧管理した方が抜けにくいです。家族のうち一人だけ放置されると、後で移動や学校書類で困ることがあります。

さらに、ePASS になったことで「紙がないから楽」と考えすぎない方がよいです。デジタル化されても、内容確認と移行実務そのものは残ります。新しい番号が正しく反映されたか、自分でも見た方が安全です。

判断基準

新パスポート取得後にどう動くか迷ったら、次の基準で判断してください。

第一に、会社へ更新事実をすぐ共有しているか。 第二に、新旧パスポートを両方保管しているか。 第三に、TOE/TUB をどのパスで回す必要があるか整理できているか。 第四に、旅行予定が TOE/TUB 完了前に入っていないか。 第五に、更新後の ePASS 内容を自分でも確認できるか。

まとめ

マレーシアで就労・帯同中にパスポートを更新した場合、新パスポートを取得しただけでは在留パスは自動で移りません。ESD / MYXpats の実務では TOE/TUB が必要であり、2025年以降は ePASS の流れの中で整理される場面が増えています。

そのため、パスポート更新は領事館で終わる手続きではなく、マレーシア側の在留情報を正しくつなぎ直すところまで含めて完了です。新旧パスポートを残し、会社へすぐ共有し、TOE/TUB を早く回す。この順番が最も安全です。

次にやるべきこと

  1. 1新パスポート取得後すぐ会社へ連絡する
  2. 2旧パスポートを絶対に処分しない
  3. 3TOE/TUB が必要な本人・家族分を一覧化する
  4. 4ESD / MYXpats の処理状況を確認する
  5. 5旅行予定は TOE/TUB の進行を見て判断する
  6. 6更新後の ePASS 内容を自分でも確認する

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