2026年4月13日 公開

ノルウェーの病院・GP・救急の使い分け|113と116117の違いまで解説

移住直後に迷いやすい、どこに連絡すべきかを平時から整理しておく

ノルウェーで医療を受けるときのGP制度、救急番号113、時間外医療116117、自己負担と入院の考え方を実務目線で解説します。

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ノルウェーで医療を受けるときのGP制度、救急番号113、時間外医療116117、自己負担と入院の考え方を実務目線で解説します。

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ノルウェーの病院・GP・救急の使い分け|113と116117の違いまで解説

結論

ノルウェーで医療を受けるときに最も大切なのは、「病院に行けば何とかなる」と考えないことです。ノルウェーの医療は、まずGP、つまり家庭医が基本の入口です。住民登録されてノルウェーに住んでいる人にはGPを持つ権利があり、日常的な体調不良や継続治療、紹介状が必要な受診の多くはGPが起点になります。

一方で、急な症状が夜間や休日に起きたとき、生命の危険ではないが待てない場合は、時間外医療の116117が使われます。ここは日本でいう夜間休日急病センターに近い感覚ですが、まず電話で相談し、必要性を判断してもらう流れが重要です。そして事故や重篤な症状など生命の危険がある場合は113です。この3つを使い分けられるかどうかで、移住直後の不安は大きく変わります。

さらに、ノルウェーでは医療が完全無料という理解も正確ではありません。多くの外来受診では自己負担があり、一定額に達すると exemption card の対象になります。一方、入院など一部の医療は無料です。つまり、医療制度は充実していますが、入口の使い分けと自己負担の理解が必要です。

前提

ノルウェーの医療制度では、家庭医である GP が日常医療の中心です。Helsenorgeの案内では、住民登録簿に居住者として登録されている人にはGPを持つ権利があります。これは単なる便利サービスではなく、医療への正式な入口です。

日本から来た人が戸惑いやすいのは、いきなり専門医や大病院に行く感覚が通用しにくいことです。ノルウェーではまずGPに相談し、必要なら専門医や病院へ紹介される流れが基本です。つまり、どの医療機関にどう入るかが制度として整理されています。

時間外医療の116117も重要です。これはGPの開院時間外で、症状が待てない場合に連絡する窓口です。Helsenorgeでは、すべての自治体が24時間の時間外医療サービスを提供しており、116117で地域の時間外医療に接続できると案内しています。夜中に高熱が出た、骨折が疑われる、傷が深く縫合が必要かもしれない、といった場面で使われます。

そして、生命の危険がある救急は113です。重い事故、重度の呼吸困難、意識障害などは迷わず113です。ここを116117と混同すると対応が遅れます。逆に、軽度の症状で113を使うことは制度上の前提から外れます。

実際の流れ

ノルウェー到着後、住民登録が整ったら、まず自分にGPの権利がある状態かを確認します。長期居住者として登録されていれば、GP制度の対象になります。もしまだ登録が整っていない、あるいは短期滞在である場合は、受けられる医療範囲や費用感が変わる可能性があるため、前提確認が必要です。

日中に体調不良が出た場合は、まず自分のGPに連絡します。風邪症状、継続的な不調、処方薬の相談、紹介状が必要な悩みなどは、基本的にここから始まります。GPは患者リストの人を優先します。

夜間や休日で、症状が待てないが命の危険ではない場合は116117に電話します。Helsenorgeでは、電話での助言だけで足りることも多いと案内しており、いきなり現地へ行くより、まず相談して判断を受けるほうが合理的です。これは医療側の負担軽減だけでなく、自分がどのレベルの緊急性かを整理する助けにもなります。

一方で、事故、重度の胸痛、意識障害、大量出血など、命に関わる可能性がある場合は113です。ここは迷わないことが大切です。Helsenorgeも、113は life-threatening な状況で使う番号だと明確にしています。

処方薬については、ノルウェーではe-prescriptionの仕組みが広く使われています。Helsenorgeでは処方内容の確認や更新依頼に関する案内があり、薬局で受け取る運用が整理されています。日常薬がある人は、入国直後からどの薬をどう継続するかを考えておく必要があります。

よくある失敗

最も多い失敗は、体調不良が出たときにいきなり病院へ行こうとしてしまうことです。ノルウェーでは入口がGP中心に設計されているため、まずどこへ連絡するかを理解していないと、時間も手間も増えます。

次に多いのが、116117と113の違いを曖昧にしてしまうことです。夜だから113、土日だから113、という使い方ではありません。113は命の危険があるとき、116117は待てないが生命危機ではないときです。この線引きを平時に整理しておくべきです。

三つ目は、医療が全部無料だと思ってしまうことです。実際には多くの外来には自己負担があり、一定額を超えると exemption card の対象になります。無料と決めつけると、請求時に戸惑います。

四つ目は、常用薬の継続準備をしていないことです。日本で飲んでいる薬がある人は、成分名、処方歴、医師の説明などを英語で整理しておかないと、移住直後に困りやすいです。

注意点

ノルウェーでは、医療の受け方そのものが制度として設計されています。だからこそ、緊急性の判断を自分でもある程度できるようにしておく必要があります。日常診療はGP、時間外で待てないなら116117、生命の危険なら113。この整理は家族全員で共有しておいたほうが安全です。

また、医療自己負担の考え方も理解しておくべきです。Helsenorgeは、多くの医療で user fee がある一方、一定額に達すると exemption card が発行されること、入院など一部は無料であることを案内しています。つまり、完全無料ではないが、過度な自己負担にもなりにくい仕組みです。

精神的に苦しいときの相談窓口もあります。緊急性が高い精神的危機であれば113や116117が関係してくる場合もあり、身体症状だけの制度ではありません。

判断基準

迷ったときは、まず「命の危険があるか」で分けてください。あるなら113です。命の危険ではないが、GPの開院時間外で待てないなら116117です。平日昼間で一般的な相談ならGPです。この3段階で考えると、かなり整理しやすくなります。

また、継続治療が必要か、一回限りの急性症状かも判断の助けになります。継続治療や紹介が必要ならGPが中心です。一方、夜間の急変や旅行中の急病は116117が重要になります。

迷ったら、「GP」「116117」「113」の役割を家の冷蔵庫やスマホメモに書いておくのが実用的です。制度理解は、具合が悪いときより元気なときに済ませておくべきです。

まとめ

ノルウェーの医療制度は、GPを起点に、時間外医療116117と救急113を使い分ける構造です。これを知らないと、必要以上に不安になったり、逆に対応が遅れたりします。医療水準そのものだけでなく、制度の入口を理解することが移住者にとっては非常に重要です。

住み始めたら、まず自分がGP制度の対象かを確認し、緊急連絡先の使い分けを家族で共有してください。それだけで、医療に対する不安はかなり減ります。ノルウェー生活を安定させるうえで、病気になってからではなく、元気なうちに医療動線を把握しておくことが大切です。

次にやるべきこと

  1. 1住民登録が済んだらGPの対象か確認する
  2. 2GP、116117、113の違いを家族で共有する
  3. 3常用薬がある人は英語で薬情報を整理する
  4. 4自己負担と exemption card の考え方を把握する
  5. 5緊急時の番号をスマホと家の両方に残す

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