2026年4月12日 公開

イギリスでUniversal Creditを申請できる人・できない人

低所得なら誰でも申請できるわけではない Universal Credit について、NRPF、貯蓄上限、カップル申請まで実務目線で整理

イギリス移住後に気になる Universal Credit について、誰が申請できるのか、誰は難しいのか、NRPF、貯蓄上限、カップル申請、働いている場合の考え方まで公式情報ベースで実務的にまとめます。

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イギリス移住後に気になる Universal Credit について、誰が申請できるのか、誰は難しいのか、NRPF、貯蓄上限、カップル申請、働いている場合の考え方まで公式情報ベースで実務的にまとめます。

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イギリスでUniversal Creditを申請できる人・できない人

結論

イギリスで Universal Credit を申請できるかどうかは、「生活が厳しいかどうか」だけでは決まりません。実務では、少なくとも次の5つを同時に見ます。

  1. 1英国に住んでいるか
  2. 2年齢が原則18歳以上か
  3. 3State Pension age 未満か
  4. 4世帯の貯蓄が 16,000ポンド以下か
  5. 5申請する本人に public funds へアクセスできる資格があるか

ここで移住者にとって最も重要なのは、最後の「public funds にアクセスできるか」です。Universal Credit は public funds に含まれるため、たとえば NRPF が付いている人は、生活が苦しくても原則として申請できません。

逆に、働いているから Universal Credit は関係ない、という理解も正確ではありません。Universal Credit は out of work の人だけでなく、低所得で働いている人も対象になり得ます。ただし、収入、世帯構成、住居費、子どもの有無、貯蓄によって支給額や可否は変わります。

結論として、最初に押さえるべきポイントは次の5つです。

  1. 1Universal Credit は低所得なら働いていても対象になり得る
  2. 2ただし英国居住、年齢、貯蓄上限などの基本条件がある
  3. 3カップルは世帯単位で joint claim が基本
  4. 4貯蓄が 16,000ポンドを超えると通常は対象外
  5. 5NRPF などで public funds にアクセスできない人は原則対象外

この5つを理解しておくと、「うちは申請できるのか」の見通しがかなり立ちやすくなります。

前提

まず前提として、Universal Credit は「失業手当」そのものではありません。DWP の制度では、Universal Credit は低所得または無職の人の生活費を支える monthly payment で、housing costs、children、childcare、health condition や caring responsibility なども含めて世帯単位で見る仕組みです。

そのため、移住者が日本の感覚で「仕事がない人だけの給付」と考えるとズレやすいです。実際には、働いていても収入が低ければ申請できる可能性があります。一方で、働いていないからといって自動で受けられるわけでもありません。

また、Universal Credit は「個人給付」というより「household ベース」で考える制度です。パートナーと同居しているなら、原則として joint claim になります。相手が Universal Credit の対象でなくても、相手の income や savings は計算に入ります。つまり、自分だけ見て「私は低所得だから大丈夫」と判断するとずれやすいです。

さらに、移住者が特に誤解しやすいのは、「ビザがある」「働いている」「NI number がある」ことと、「public funds にアクセスできる」ことを同じだと思うことです。これは別です。Universal Credit は public funds なので、ここが最重要の分岐点になります。

実際の流れ

最初に確認すべきは、自分が Universal Credit の基本条件に入るかです。GOV.UK では、原則として英国在住、18歳以上、State Pension age 未満、そして money, savings and investments が 16,000ポンド以下であることが条件として示されています。ここを満たしていなければ、 income が低くても通常の Universal Credit は難しくなります。

次に確認すべきは、世帯で申請する必要があるかどうかです。パートナーと一緒に住んでいる場合、両方で claim し、アカウントを linked する必要があります。このとき重要なのは、相手が eligible かどうかだけでなく、相手の収入や貯蓄が支給額計算に入ることです。つまり、片方だけの事情で判断できません。

そのうえで、移住者は immigration status を必ず確認します。Universal Credit は public funds に含まれるため、NRPF 条件がある人は原則として申請できません。ここは Child Benefit や Housing Benefit と同じく、移住者が非常に詰まりやすいポイントです。生活が厳しいかどうかとは別に、そもそも請求権があるかを見なければいけません。

さらに、EU Settlement Scheme 関連の人は、status の違いも意識する必要があります。GOV.UK の Universal Credit eligibility でも、EU・EEA・Swiss citizen とその家族については、settled または pre-settled status が必要になる場合があると案内しています。ただし、status があるだけで機械的に全員同じではなく、実際の entitlement は追加条件も絡みます。ここは自分の status だけで雑に判断しない方が安全です。

貯蓄についても重要です。Universal Credit は means-tested benefit なので、世帯で 6,000ポンドを超える資産があると支給額に影響し、16,000ポンドを超えると通常は entitlement がなくなります。移住直後は、日本や他国の預金、現金、投資をどこまで含めるかを軽く考えがちですが、「英国口座にある額だけ」ではなく household の money, savings and investments で見る制度だと理解した方がいいです。

もし claim するなら、Universal Credit は online で申請し、アカウント作成後 28日以内に claim を完了する必要があります。パートナーがいるなら、相手も別アカウントを作り、途中で linked します。オンラインが難しい場合は phone claim のルートもあります。

よくある失敗

一番多い失敗は、「低所得なら誰でも申請できる」と思うことです。実際には、英国居住、年齢、貯蓄、世帯構成、immigration status まで見ます。特に移住者は public funds の条件を見落としやすいです。

次に多いのが、「自分は働いているから Universal Credit は関係ない」と思うことです。Universal Credit は working household でも対象になり得ます。収入が低い、家賃負担が大きい、子どもがいる、といった事情がある household は関係があります。

三つ目は、パートナーがいるのに自分だけで判断することです。実際には joint claim が必要で、相手が eligible でなくても相手の income と savings は計算に入ります。世帯単位の制度だと理解していないと、見通しを誤ります。

四つ目は、NRPF 条件を見落とすことです。Universal Credit は public funds です。これを請求できない status で申請すると、後から大きな問題になります。特に就労ビザや家族ビザで来たばかりの人は、ビザ条件の wording を必ず確認した方がいいです。

五つ目は、貯蓄を英国口座だけで考えることです。世帯の money, savings and investments を見るため、他国の預金や現金を含めた全体像で考えないと判断を誤りやすいです。

注意点

注意したいのは、Universal Credit は「受けられるか」と「いくら受けられるか」が別問題だということです。基本条件を満たして claim できても、 earnings、savings、other income、housing situation によって payment は大きく変わります。つまり、 eligible かどうかの確認だけで終わらず、実際の household calculation まで見ないと意味がありません。

また、public funds にアクセスできない人でも、別ルートの支援や、条件変更の可能性がまったくゼロとは限りません。たとえば family/private life/BNO など一部ルートでは、NRPF の lifting を申請できるケースがあります。ただし、これは「今すぐ Universal Credit を普通に申請できる」という話ではなく、条件変更の別手続きです。ここを混同しない方が大切です。

さらに、Universal Credit は household ベースで monthly に動くため、 income が月ごとに変動する人、self-employed の人、途中で partner や housing situation が変わる人は、見込みと実際の payment がズレやすいです。最初の見積もりを絶対視しない方が安全です。

判断基準

自分の household が Universal Credit を見るべきか迷ったら、次の4つで整理すると判断しやすいです。

  1. 1自分は public funds にアクセスできる immigration status か
  2. 2household の savings は 16,000ポンド以下か
  3. 3パートナーがいるなら、相手の income と savings を含めて低所得か
  4. 4英国在住で、原則18歳以上かつ State Pension age 未満か

1で引っかかるなら、まずそこが最大の論点です。2で超えていれば通常は難しいです。3を見ないと、個人ベースの誤判断になります。4で基本条件を確認します。

つまり判断基準は、「今つらいから申請する」ではなく、「household 全体で制度条件に入るか」です。Universal Credit は household の制度だと理解することが重要です。

まとめ

イギリスの Universal Credit は、生活が厳しい household にとって大きな支えになり得ますが、誰でも申請できる制度ではありません。英国在住、年齢、貯蓄上限、カップルの joint claim、そして何より public funds にアクセスできる immigration status が重要です。

移住者にとって特に大事なのは、「低所得」と「申請資格」を切り分けて考えることです。低所得でも NRPF なら原則 Universal Credit は申請できません。逆に、働いていても low income なら対象になり得ます。ここを正しく理解していないと、制度全体が見えにくくなります。

次にやるべきこと

今日やるべきことは次の3つです。

  1. 1自分のビザや status に NRPF が付いていないか確認する
  2. 2household 全体の savings が 16,000ポンド以下か整理する
  3. 3パートナーがいるなら、相手の income と savings まで含めて household 単位で考える

この3つをやるだけで、Universal Credit を見に行くべきかどうかの判断がかなりしやすくなります。イギリスの生活支援は複雑ですが、Universal Credit はまず household と immigration status から見るのが正解です。

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