2026年4月13日 公開

デンマークで家を買う前に知るべき許可・登記・税金の基本

外国人の不動産購入は簡単ではない。permission、Land Register、固定資産系の税まで先に整理する

デンマークで住宅購入を考える人向けに、購入許可の有無、5年居住ルール、Land Register、CPRがない場合の税番号、property tax と property value tax の基本まで実務ベースで解説します。

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デンマークで住宅購入を考える人向けに、購入許可の有無、5年居住ルール、Land Register、CPRがない場合の税番号、property tax と property value tax の基本まで実務ベースで解説します。

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デンマークで家を買う前に知るべき許可・登記・税金の基本

結論

デンマークで家を買うことは、賃貸契約よりはるかに重い判断です。移住者が最初に理解すべきなのは、「お金があればすぐ買える市場ではない」ということです。特に外国人にとっては、物件選びの前に「そもそも自分は買える立場か」を確認する必要があります。デンマークでは、原則として domicile in Denmark があるか、または Denmark に5年以上 residence がある人でなければ、Department of Civil Affairs の permission が必要です。

結論から言えば、デンマークで家を買う実務の核心は三つです。第一に、permission の要否を最初に切り分けること。第二に、Land Register で権利関係を確認し、登記の意味を理解すること。第三に、買った後は property tax と property value tax が継続して発生するという前提で家計を組むことです。家を買うことはゴールではなく、購入後の税務と維持責任まで含めた長期契約です。

特に non-EU/EEA/Swiss citizen にとっては、購入許可は general permission ではなく specific property ごとに見るのが基本です。つまり、「いつかデンマークで家を買いたい」という抽象論ではなく、「この物件を、自分は、今の立場で買えるのか」という実務で考えなければいけません。

前提

デンマークでの住宅購入には、大きく owner-occupied housing と cooperative housing があります。一般に多くの移住者がイメージするのは traditional owner-occupied housing ですが、どちらにしても、購入の前に法的な取得条件を確認しなければいけません。とくに外国人にとっては、「不動産は買える資産」という一般論だけで進めるのは危険です。

公式情報では、unless you have domicile in Denmark or you have had residence in Denmark for at least 5 years, you must have permission from the Department of Civil Affairs to acquire real property in Denmark とされています。ここで重要なのは、5年居住は連続である必要がないこと、また CPR に登録された residence 情報が判断材料になることです。つまり、本人の感覚的な「長くいた」ではなく、登録実績が見られます。

また、non-EU/EEA/Swiss citizen が permanent dwelling を買いたい場合は、lawfully resident in Denmark であること、そしてその property を permanent dwelling として使うことが条件になります。しかも、許可が出ても「買って賃貸に回す」前提ではありません。もしその property を vacate した場合、Department of Civil Affairs から 6 months 以内の sale or transfer を命じられる可能性があります。つまり、これは投資物件取得の一般ルートではなく、「自分が住む家を取得する」ことを前提とした制度です。

さらに、購入後の税も見落とせません。デンマークでは、家を所有すると property tax と property value tax の両方がかかります。しかもこれは別建ての単発費用ではなく、preliminary income assessment と tax assessment notice を通じて継続的に関係してきます。つまり、購入時の頭金や諸費用だけでなく、所有後の毎年の税まで見ないと、住宅コストの全体像は分かりません。

実際の流れ

最初にやるべきことは、自分に permission が必要かを切り分けることです。ここを飛ばして物件探しを始めても、後で止まります。もし Denmark に domicile がある、または residence in Denmark が 5 years 以上あるなら、一般ルールでは permission 不要の方向で考えられます。ただし最終判断は Court of Land Registration が登記時に行うので、「自分では不要だと思う」で終わらせず、登録時の declaration まで視野に入れたほうが安全です。

もし permission が必要なら、次に確認するのは何のための property かです。permanent dwelling なのか、non-permanent dwelling なのかで扱いが違います。permanent dwelling なら、lawful residence、permanent use intention、purchase agreement or particulars of sale などをもとに申請します。non-permanent dwelling はさらに強い ties to Denmark が必要で、holiday home では advance permission の考え方もあります。つまり、「居住用か別荘か」で難易度が変わります。

その後、property 自体の確認に進みます。ここで重要なのが Land Register です。公式にも、if you purchase real property in Denmark, you can search for the property in the Land Register to ensure that there are no rights registered on the property that you are not aware of とあります。つまり、見た目の物件情報だけでなく、登記上どんな rights や claims が付いているかを確認することが大切です。これは日本でいう権利関係の確認に近いですが、デンマークでは digital Land Register を使って確認できます。

さらに、もし CPR number も personal tax number もないまま home purchase に進む場合は、property acquisition 用の Danish personal tax number の申請が必要になります。これは購入後の property taxation にも関わるので、外国人ほど見落とさないほうがいい点です。つまり、家を買う実務は住居の話でありながら、税務番号の整備ともつながっています。

購入後は ownership の登記が重要です。Land registration は rights concerning real property の official registration であり、ownership 登録の中で permission の最終判断も関わります。つまり、purchase agreement を結んで終わりではなく、ownership を正式に register してはじめて権利が安定します。

よくある失敗

一番多い失敗は、「デンマークに住んでいて働いているから家も買えるだろう」と考えることです。実際には permission の要否があり、non-EU/EEA/Swiss の場合は特にその確認が必要です。仕事と居住の許可があることと、不動産取得の許可は同じではありません。

二つ目は、「住めるなら何でも買ってよい」と思うことです。permission を得て買った permanent dwelling は、自分がそこで恒常的に住む前提です。後から出て賃貸化できると軽く考えると危険です。

三つ目は、Land Register を見ずに進めることです。見た目や仲介情報だけでは分からない rights が記録されている可能性があり、ここを確認しないのはかなり危険です。

四つ目は、購入後の税金を見ないことです。property tax と property value tax があるため、月々のローン返済だけで住宅コストを見積もるとズレます。

注意点

デンマークでの家の購入は、「賃貸より安そうだから」だけで判断しないほうがよいです。外国人にとっては permission、tax number、registration、ownership tax までの実務があるため、単純比較しにくいです。

また、5年 residence ルールは重要ですが、本人の主観ではなく CPR 上の residence history が判断材料になります。過去の滞在履歴に自信があっても、正式記録を意識した方が安全です。

さらに、non-permanent dwelling の取得は permanent dwelling よりハードルが高く、strong ties to Denmark が必要です。投資や別荘のイメージで考えると誤解しやすいです。

判断基準

良い準備状態は、自分に permission が必要かを判断でき、買いたい property が permanent dwelling かどうかを明確にし、Land Register の確認、tax number の準備、property tax の理解までできている状態です。ここまでできていれば、購入判断はかなり現実的です。

逆に危険なのは、物件価格だけ見て、permission も登記も税も見ずに動く状態です。この場合、契約の途中や購入後に想定外の壁が出やすいです。

まとめ

デンマークで家を買うときは、物件探しより先に「自分は取得できる立場か」を確認することが重要です。permission の要否、Land Register、personal tax number、property tax。この4点を理解してはじめて、購入は現実的な選択肢になります。

移住者にとって住宅購入は、単なる住まいの選択ではなく、デンマークにどこまで根を下ろすかという判断でもあります。だからこそ、勢いではなく制度理解から入るほうが失敗しにくいです。

次にやるべきこと

  1. 1自分に permission が必要かを residence history ベースで確認する
  2. 2買いたい property が permanent dwelling か non-permanent dwelling か切り分ける
  3. 3Land Register で権利関係を確認する
  4. 4CPR や personal tax number が未整備なら取得準備をする
  5. 5Property tax と property value tax を含めて購入後コストを見積もるデンマーク記事の25本目想定

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