2026年4月13日 公開

デンマークで急病・事故のとき何をする?112と時間外診療の使い分け

112、114、GP、regionごとの medical helpline を混同しないための緊急時ガイド

デンマークで急病や事故に遭ったときに必要な、112、114、GP、out-of-hours medical helpline、病院紹介の流れを、地域差も含めて実務ベースで解説します。

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デンマークで急病や事故に遭ったときに必要な、112、114、GP、out-of-hours medical helpline、病院紹介の流れを、地域差も含めて実務ベースで解説します。

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デンマークで急病・事故のとき何をする?112と時間外診療の使い分け

結論

デンマークで急病や事故が起きたときに最も大事なのは、「どこへ電話するか」を迷わないことです。制度そのものは整理されていますが、日本から来た人は 112、114、GP、out-of-hours medical helpline、hospital の関係が分かりにくく、そこで時間を失いやすいです。結論から言うと、life-threatening な illness or injury、serious accident、fire、serious crime なら 112、警察への一般相談は 114、GP が閉まっている時間の acute illness that cannot wait なら region の out-of-hours medical helpline、通常の診療や相談は自分の GP です。

重要なのは、病院へ直接行くことがデンマーク医療の基本ルートではないという点です。通常の hospital treatment は GP、specialist doctor、または out-of-hours medical service から referral を得て進むことが多いです。つまり、「困ったらとりあえず病院」ではなく、「緊急度に応じて正しい入口を使う」ことが実務です。

特に移住初期は、まだ yellow card や GP 制度に慣れていないことも多いため、112 と region helpline の違いを先に理解しておく価値があります。この違いを知っているだけで、夜中の発熱や子どもの急変、事故の場面での迷いがかなり減ります。

前提

デンマークの emergency structure は、シンプルに見えて役割分担がはっきりしています。112 は ambulance、fire department、police など緊急サービスへつながる番号です。公式には life-threatening illness and injury、accidents, serious crimes or a fire、life, property or environment at risk の場面で使うとされています。つまり、「緊急かもしれない」ではなく、「明らかに緊急」のための番号です。

一方で 114 は police service number です。crime report でも urgent police presence を必要としない場合や、parking、traffic、case questions など general enquiries に使います。つまり 112 と 114 は両方 police に見えても、緊急度で完全に使い分けます。

医療側では、日中の入口は GP です。ところが GP が closed in the evening and at weekends のとき、acute illness that cannot wait until your family doctor opens なら out-of-hours medical helpline in your region を使います。ここが外国人にとって最も重要な実務知識です。なぜなら、デンマークでは「夜間休日の医療相談窓口」が region ごとに分かれているからです。

公式案内では、North Denmark Region +45 70 15 03 00、Central Denmark Region +45 70 11 31 31、Region of Southern Denmark +45 70 11 07 07、Region Zealand は 1818 または案内により +45 70 15 07 08、Capital Region of Denmark は 1813 です。つまり、全国一律の医療時間外番号ではありません。自分の住む region の番号を事前に保存しておくことに意味があります。

実際の流れ

最初にやるべきことは、「今これは命に関わるか」を判断することです。意識障害、重い呼吸困難、大量出血、重傷事故、火災、重大犯罪などなら迷わず 112 です。ここで「まず GP に聞こう」と考える必要はありません。112 の役割は、その迷いをなくすことです。

次に、警察に連絡したいが urgent police presence は要らない場合は 114 を使います。たとえば一般的な report、traffic questions、case follow-up などです。外国の 911 的な感覚ですべて 112 に集約しないことが大切です。

医療で迷いやすいのは、「命に関わるほどではないが、次の平日まで待てない acute problem」です。この場合は out-of-hours medical helpline です。たとえば高熱、急な痛み、夜間の子どもの体調急変、けがで相談が必要な場合などが典型です。ここで helpline へ電話すると、電話相談だけで済むのか、急患外来へ行くべきか、往診や別対応が必要かが判断されます。つまり、夜間休日医療は「直接病院へ行く前のトリアージ入口」として機能しています。

通常の診療や、少し待てる相談なら GP が基本です。とくに薬、乳腺炎、膀胱炎、産後出血への不安なども、緊急でなければ GP が最初の相談先になります。ここを分けておくと、緊急番号を過剰に使わずに済みます。

さらに、hospital treatment は多くの場合 referral が必要です。公式にも、if you need to be examined or treated at a hospital, you must first obtain a referral from your own family doctor, a specialist doctor or from the out-of-hours medical service とあります。つまり、紹介なしで勝手に予約・受診するより、制度に沿った入口を使う方がスムーズです。受診案内は Digital Post などで届くこともあるため、緊急対応とあわせて digital system も日頃から見られる状態が望ましいです。

もし temporary stay 中の旅行者で Danish public healthcare に通常接続していない場合でも、急性・継続治療で EHIC などの条件を満たせば公的医療を受けられるケースがあります。ただしこれは旅行者・一時滞在者の話で、長期居住者の yellow card ベースのルートとは分けて考えるべきです。

よくある失敗

一番多い失敗は、112 を「何となく不安だから」で使うことです。112 は life-threatening emergency のための番号です。緊急度が低めなら region helpline や GP の方が適切です。

二つ目は、夜間や週末に GP へ連絡できないと分かった時点で、どうしていいか分からなくなることです。デンマークでは、そのために out-of-hours medical helpline が region ごとに用意されています。ここを知らないと、本来電話で済む場面で過度に不安になります。

三つ目は、114 と 112 を混同することです。どちらも police に関わる番号ですが、urgent presence が必要かどうかで使い分けます。ここを誤ると、本当に必要な回線をふさいでしまうこともあります。

四つ目は、hospital を first contact だと思ってしまうことです。多くの case では GP または out-of-hours service 経由の referral が前提です。この構造を理解しないと、制度が複雑に見えます。

注意点

自分の region の out-of-hours number は、家族全員が分かる場所に保存しておくとよいです。スマホの連絡先、冷蔵庫、子どものケア担当者への共有など、実務的な備えが有効です。夜中の発熱時に検索するのはかなり負担です。

また、yellow card や Sundhedskort app を使える状態にしておくと、急な受診時に安心です。card 自体は emergency number の代わりではありませんが、医療アクセスの土台として重要です。

さらに、旅行者と居住者の医療ルートは完全に同じではありません。EHIC や temporary stay rules が関わる場合は、居住者の GP ルートと混同しないことが大切です。

判断基準

良い状態は、112、114、GP、out-of-hours medical helpline の違いを説明できることです。とくに「命に関わるか」「次の平日まで待てるか」「police の urgent presence が必要か」で切り分けられる状態なら、緊急時にも迷いにくいです。

逆に危険なのは、どんな症状でも 112 か hospital へ直接行けばよいと思っている状態です。この理解だと、デンマークの医療制度と実際の動きが噛み合いません。

まとめ

デンマークの緊急対応は、仕組み自体は非常に整理されています。112 は life-threatening emergency、114 は non-urgent police contact、夜間休日の acute illness は regional out-of-hours medical helpline、通常相談は GP。この4つに分けて理解するだけで、緊急時の行動はかなり明確になります。

移住初期は制度が複雑に見えても、実際には「緊急度」と「時間帯」で入口を選ぶ構造です。家族がいる人ほど、番号と使い分けを事前に共有しておく価値があります。

次にやるべきこと

  1. 1112 と 114 の違いを家族で共有する
  2. 2自分の region の out-of-hours medical helpline を保存する
  3. 3GP と yellow card / app をすぐ使える状態にする
  4. 4緊急でない hospital visit は referral 前提と理解する
  5. 5子どもや高齢家族がいるなら夜間対応の流れを事前に決めるデンマーク記事の27本目想定

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