2026年4月13日 公開

デンマークで退職・解雇するときのnotice periodと実務

自分から辞めるときの1か月通知、会社都合の通知期間、holiday allowanceの扱いまで整理

デンマークで退職や解雇を経験する人向けに、salaried employees の notice period、funktionærloven、会社都合解雇の考え方、holiday allowance、退職時の確認事項を実務ベースで解説します。

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デンマークで退職や解雇を経験する人向けに、salaried employees の notice period、funktionærloven、会社都合解雇の考え方、holiday allowance、退職時の確認事項を実務ベースで解説します。

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デンマークで退職・解雇するときのnotice periodと実務

結論

デンマークで仕事を辞める、あるいは解雇されるときに最初に理解すべきことは、「notice period は誰でも同じではない」ということです。特に salaried employee として funktionærloven の対象なら、自分から辞める場合と employer が解雇する場合で notice period が非対称です。自分から辞める場合は原則 1か月前通知ですが、雇用主側は勤続年数によってより長い通知期間が必要になります。

結論から言うと、退職実務では三つが重要です。第一に、自分が funktionærloven の対象かどうかを確認すること。第二に、resignation と termination で notice period が違うことを理解すること。第三に、最終給与、holiday allowance、未消化休暇、ATP や pension の扱いまでまとめて確認することです。退職は単に最後の日を決めることではなく、給与と権利を正しく閉じる作業です。

また、デンマークでは employment contract や collective agreement で法律の最低ライン以外の取り決めがある場合もあります。だから、公式ルールだけを知っていても、自分のケースにそのまま当てはまるとは限りません。退職実務は「法定ルール」「契約」「協約」の三層で見ると整理しやすいです。

前提

公式の resignation and termination 案内では、funktionærloven に基づく salaried employee について、自分から辞める場合は 1 month before their resignation の notice が必要とされています。一方で employer 側の notice は length of employment によって変わります。つまり、労働者と使用者の notice が完全対称ではありません。

さらに、雇用主側の notice については、たとえば up to 6 months で 1か月、6か月超から3年で 3か月、3年から6年で 4か月、6年から9年で 5か月などの考え方が公式に示されています。勤続年数に応じて会社側の責任が重くなる構造です。つまり、「自分が1か月で辞められるなら会社も1か月で切れる」とは限りません。

また、退職時には holiday allowance の扱いも重要です。公式には、dismissed/resigned した場合、employer は employment end の時点で holiday allowance を report and pay しなければならないと案内されています。つまり、退職は最終給与だけでなく、休暇の権利整理も同時に進むイベントです。

さらに、もし sick leave 中、maternity/paternity leave 中、bankruptcy など特殊事情があると、termination 実務はより複雑になります。今回の記事では一般的な resignation/termination を軸にしますが、実際には雇用状態によって細かな違いが出ます。

実際の流れ

最初にやるべきことは、自分の employment contract を見て、funktionærloven 対象か、collective agreement があるかを確認することです。ここが分からないまま notice の話をしても、一般論でしかありません。特に office-based salaried work では funktionærloven が relevant になりやすいですが、すべての労働者が同一扱いではありません。

次に、自分から辞めるのか、会社都合で termination されるのかを分けます。自分から辞める場合、funktionærloven 対象の employee は generally 1 month notice です。ただし employment contract や collective agreement に追加条件がある場合もあります。だから、口頭で「来月辞めます」と言うのではなく、written resignation で period を明確にしたほうが安全です。

会社都合の termination の場合は、勤務年数によって employer notice が長くなります。ここで重要なのは、notice period が単なる時間ではなく、salary protection の期間でもあることです。つまり、会社都合で急に無収入になるリスクをそのまま負わせない仕組みになっています。特に 3年以上勤務した人は employer notice が長くなるため、生活設計に大きく関わります。

そのうえで、退職日までに何が支払われるかを整理します。基本は最後の給与、未払い overtime や bonus があればその扱い、そして holiday allowance です。holiday allowance は退職時に employer が report and pay する必要があるため、ここを見落とさないことが大切です。特に「有休が残っているのか」「holiday allowance で処理されるのか」「salary during holiday の扱いなのか」は雇用形態で変わります。

さらに、ATP や labour market pension の扱いも確認します。退職したからこれまでの ATP 権利が消えるわけではありません。むしろ employment history の区切りとして ATP 上も記録されます。次の job へ移るなら継続、離国するなら将来の権利として残る前提です。つまり、退職時に pension を全部精算するイメージではありません。

もし失業状態になるなら、a-kasse と Jobnet の初動にもつながります。つまり、resignation/termination の手続きは employment end だけで完結せず、その後の unemployment route へもつながります。特に company-initiated termination なら notice period 中から次の動きを考えたほうが現実的です。

よくある失敗

一番多い失敗は、notice period を「一般常識」で考えることです。デンマークでは法律と契約で整理されており、日本の感覚や他国の感覚で動くと危険です。特に salaried employee は自分の resignation 1か月と employer termination の notice の長さが違う点を理解していないと誤解しやすいです。

二つ目は、口頭だけで退職を進めることです。後から「いつ notice が始まったか」「最終日がいつか」で食い違いが出ると面倒です。written resignation の方が安全です。

三つ目は、holiday allowance を忘れることです。最終給与が入って終わりと思うと、休暇権利の整理を見落とします。特に退職時は employer が holiday allowance を report and pay する実務があるので、チェックが必要です。

四つ目は、自分の employment status を確認しないことです。funktionærloven の対象か、hourly worker か、collective agreement があるかで notice や sick leave 中の扱いが変わる可能性があります。

注意点

退職と解雇は、法的にも心理的にも大きいイベントですが、実務的には「最後の給与日」と「最後の勤務日」と「権利の整理日」が完全に同じとは限りません。給与、holiday allowance、pension reporting、a-kasse への接続など、それぞれのタイミングを分けて考えたほうが整理しやすいです。

また、company bankruptcy や cessation of operations の場合は別ルートがあり、LG などの制度も関わります。通常の resignation/termination の記事だけで片づけない方がいいケースもあります。

さらに、妊娠中、病欠中、育休中などの termination は additional rules が絡みやすいため、一般ルールに加えて個別確認をした方が安全です。今回の記事は土台として使い、特殊ケースでは別制度ページまで確認するのがよいです。

判断基準

良い状態は、自分が funktionærloven 対象かどうか分かっていて、resignation と termination の違いを理解し、notice period と最終支払項目を整理できている状態です。そこに holiday allowance と a-kasse への接続まで見えていればかなり安定しています。

逆に危険なのは、口頭だけで辞める話を進め、notice period も最終給与も曖昧で、holiday allowance や unemployment の接続も考えていない状態です。この場合、退職後に想定外の空白が生まれやすいです。

まとめ

デンマークでの退職・解雇実務は、辞める意思だけで終わるものではありません。funktionærloven の notice period、会社側の termination obligations、holiday allowance、次の unemployment route まで含めて、ひとつの流れとして見るべきです。

とくに移住者にとっては、退職は在留、収入、税務、次の仕事探しに直結します。だからこそ、感情より先に notice と権利を整理することが重要です。

次にやるべきこと

  1. 1Employment contract と collective agreement を確認する
  2. 2自分が funktionærloven 対象か確認する
  3. 3Written resignation または termination letter で日付を明確にする
  4. 4最終給与、holiday allowance、未消化休暇を確認する
  5. 5失業状態になるなら a-kasse と Jobnet の初動も準備するデンマーク記事の24本目想定

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