オランダのeigen risicoとは?compulsory excess の基本、GPとの違い、最初に外せない考え方を実務ベースで解説
結論
オランダの健康保険で最初に理解しておくべきなのは、 monthly premium を払っていても、それで医療費がすべて終わりではないという点です。多くの移住者が最初に戸惑うのが eigen risico、つまり compulsory excess の存在です。
Government.nl の案内では、18歳以上は standard package に入る医療について mandatory excess を払う仕組みがあり、その額は年385ユーロです。つまり、対象となる医療を使った場合は、まずその年の合計で最初の385ユーロを自分で負担し、その後は insurer が残りを支払うという考え方です。
一方で、 family doctor、つまり GP の受診は compulsory excess の対象外です。ここはかなり大事です。オランダ移住後は「まずGP」が基本導線ですが、その GP 受診に excess はかかりません。ここを知らないと、必要な受診までためらいやすくなります。
実務上の結論は次の通りです。
premium と excess は別物として考える 18歳以上は年385ユーロの compulsory excess を前提に家計を見る GP受診は excess の対象外 co-payment と excess は別なので混同しない
オランダの健康保険は、日本の感覚の「保険に入っていれば病院ではほぼ終わり」とは違います。だからこそ、保険料だけではなく excess の存在まで含めて初めて実際の医療コストが見えます。
前提
Government.nl の健康保険Q&Aでは、 mandatory excess は standard package の多くの医療に適用され、18歳以上が対象と説明されています。年額は385ユーロで、その年に対象医療を使った場合は、まず自分がその最初の385ユーロを負担します。
ここで大切なのは、「毎回385ユーロかかる」のではないという点です。これは年単位の自己負担上限のような考え方であり、対象医療の合計が385ユーロに達するまでは自分負担、その後は insurer が支払う構造です。
また、Government.nl では GP visits do not fall under the excess と明示されています。つまり、 family doctor の受診は excess 対象外です。オランダではまず GP に相談するのが基本なので、この点は移住者にとって安心材料です。
さらに、 co-payment も別にあります。Government.nl では co-payment は certain types of care に対する自己負担であり、 maternity care や hearing aids などが例として挙げられています。つまり、 excess と co-payment は同じではありません。ここを混同すると、請求の意味が分からなくなりやすいです。
実際の流れ
実務的には、 eigen risico は次の順番で理解すると整理しやすいです。
最初に、自分が18歳以上かどうかを確認します。 excess は18歳以上が前提です。子どもと大人を同じ感覚で考えない方がよいです。
次に、受けようとしている医療が standard package に入るのか、そして excess 対象かを整理します。ここで最も覚えやすい基準は、 GP は対象外、ただしその他の standard package の多くは対象になる、という基本線です。
その後、 monthly premium と annual excess を分けて家計に入れます。 premium だけ見て「医療費は終わり」と思わない方が安全です。特に年の前半で検査や specialist care が入ると、想定より早く自己負担が発生することがあります。
さらに、 co-payment の可能性も別で考えます。 excess を払ったから、すべての自己負担が終わるわけではありません。 co-payment がある種類のケアでは、別の自己負担が出る場合があります。
よくある失敗
最も多い失敗は、 monthly premium を払っているから standard package の医療は全部追加負担なしだと思い込むことです。実際には eigen risico があり、最初の385ユーロは自分で負担する前提です。
次に多いのが、 GP にも excess がかかると思って必要な受診をためらうことです。 Government.nl では GP visit は対象外とされています。ここを誤解すると、初期対応が遅れやすいです。
また、 excess と co-payment を同じものだと思うのも危険です。請求が来た時に「もう excess を見込んでいたのになぜまだ払うのか」が分からなくなります。
さらに、家計に excess を全く織り込まないのも移住初年度によくある失敗です。オランダでは保険料だけで医療費を見ない方が安全です。
注意点
eigen risico は、医療を使わなければ常に払うものではありません。しかし、使う可能性がある以上、家計では「存在しないもの」として扱わない方がよいです。特に持病がある人や specialist care を受ける可能性がある人は、 premium に加えて excess も見ておく方が現実的です。
また、 GP 受診が対象外だからといって、その先の検査や hospital care まで全部対象外とは限りません。 GP が入口で、その先の医療は別に考える必要があります。
さらに、 health insurance benefit や低所得補助があっても、それは premium や excess の負担感を補う制度であり、 excess 自体が消えるわけではありません。そこも分けて理解した方がよいです。
判断基準
自分が eigen risico を強く意識すべきか迷ったら、次の4点で整理すると分かりやすいです。
1つ目は、18歳以上かどうかです。
2つ目は、 GP 以外の医療利用が近くありそうかです。
3つ目は、 premium だけで家計を見ていないかです。
4つ目は、 co-payment と excess を混同していないかです。
まとめ
オランダの eigen risico は、健康保険を理解するうえで外せない基本です。18歳以上は standard package の多くの医療で年385ユーロの compulsory excess があり、 GP 受診はその対象外です。
この構造を知っているだけで、保険料の見え方、受診時の不安、請求が来たときの驚きがかなり減ります。健康保険は premium だけでなく excess まで含めて理解すると、初めて実務に強くなります。
次にやるべきこと
まず、自分や家族のうち18歳以上で excess 対象になる人を整理してください。
次に、以下を一覧化してください。
現在の月額 premium GP以外で受けそうな医療 年385ユーロの自己負担余力 co-payment がありそうなケアの有無
最後に、 premium と excess を別々の固定費・変動費として見ると、家計設計がかなりしやすくなります。
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