2026年4月13日 公開

タイ到着後の最初の7日でやること。TDAC・TM30・90日レポートで失敗しない実務ガイド

入国直後に混乱しやすい手続きを、旅行者ではなく中長期滞在者の視点で整理

タイ到着後にまず確認すべき TDAC、TM30、90日レポート、再入国時の起算、滞在管理の考え方を公式情報ベースで実務的に解説します。

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タイ到着後にまず確認すべき TDAC、TM30、90日レポート、再入国時の起算、滞在管理の考え方を公式情報ベースで実務的に解説します。

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タイ到着後の最初の7日でやること。TDAC・TM30・90日レポートで失敗しない実務ガイド

結論

タイに着いて最初にやるべきことは、生活の細かい準備より先に「入国記録と滞在管理の土台を崩さないこと」です。多くの人は、SIMカード、銀行口座、コンドミニアム探しに意識が向きますが、タイで本当に後から効いてくるのは、入国時に何を出したか、どこに滞在しているか、何日を基準に在留管理が動いているかを自分で把握できているかです。

特に2025年5月1日からは、外国人は空路・陸路・海路を問わず Thailand Digital Arrival Card(TDAC)の提出が必要になりました。しかもこれは紙の TM.6 の置き換えであり、到着3日前からオンラインで登録する前提です。ここを知らずに空港で慌てると、到着直後から予定が崩れます。

さらに、中長期滞在では TM30 と 90日レポートを混同しやすいのですが、この2つは別物です。TM30 は住居提供者側の届出で、90日レポートは外国人本人の居住報告です。どちらも後日の延長申請や各種手続きで地味に響くため、最初の1週間で「自分の滞在情報がどう登録されるのか」を確認しておくことが重要です。

結論として、タイ到着後の最初の7日で優先すべきことは次の4つです。 1つ目は TDAC の提出内容と入国記録を自分でも保存すること。 2つ目は滞在先で TM30 が必要な運用かを確認すること。 3つ目は自分のビザ種別と滞在期限、次回の届出イベントをカレンダー化すること。 4つ目は 90日レポートの起算日が「最新の入国日ベース」で動くことを理解することです。

前提

まず前提として、タイの入国・在留管理は「入国できたら終わり」ではありません。むしろ、入国後から管理が始まります。これは日本人を含む外国人の長期滞在で非常に大事な感覚です。

現在の大きな変更点は TDAC です。タイ入国管理当局の案内では、2025年5月1日以降、すべての非タイ国籍者は TDAC をオンラインで提出する必要があります。提出できるのは到着日を含む3日前からです。必要情報には、旅券情報、フライト番号または移動情報、タイ国内住所、渡航目的、健康申告情報などが含まれます。つまり、出発空港へ向かう時点で、少なくとも最初の滞在先住所が固まっていないと入力で詰まりやすいということです。

次に、TM30 と 90日レポートは役割が違います。TM30 は一般に、家主、ホテル、管理者など住居提供側が外国人の居住先を届け出る制度として運用されています。一方で 90日レポートは、タイに90日を超えて滞在する外国人が、居住地を入国管理局へ報告する仕組みです。ここを混同すると、「ホテルに泊まったから自分の90日レポートも終わっている」と勘違いしたり、その逆に「自分で TM30 を出さないと違法」と過剰に不安になったりします。

また、90日レポートは単純に暦で3か月後ではありません。タイ入国管理当局の案内では、外国人が一度タイを出国し、再入国した場合は、その最新の入国日から再び90日を数えます。つまり、途中で日本へ一時帰国したり、近隣国へ出たり入ったりすると、前回のカウントはそのまま継続しません。この感覚を持っていないと、報告日をずらして覚えてしまい、気づいたら期限超過になりやすいです。

実際の流れ

タイ到着前から到着後7日までを、実務順に整理すると流れはこうなります。

まず出発前です。航空券とパスポートだけでは不十分で、TDAC の入力に必要な情報を先に揃えます。最初の宿泊先名称、住所、入国日、便名、パスポート番号をすぐ出せる状態にしてください。TDAC は到着3日前から入力できるので、できるだけ前日に慌てるのではなく、出発準備の一部として処理した方が安全です。公式案内では no fee とされているため、代行サイトに不用意にお金を払う必要はありません。

次に到着当日です。入国後は、TDAC 提出控え、入国スタンプ、宿泊先の予約情報をスクリーンショットとPDFで残しておくのが実務的です。ここで大事なのは、「提出したはず」ではなく「あとで出せる」状態にしておくことです。ビザ延長、学校手続き、住居契約、就労手続きなどで過去の入国情報を見返す場面は珍しくありません。

到着後1〜3日では、滞在先で TM30 の扱いを確認します。ホテルは通常この運用に慣れていますが、サービスアパートメントや個人オーナー物件、知人宅滞在では確認不足になりやすいです。ここで確認すべきなのは、「TM30 が必要か」ではなく、「誰が、どの方法で、いつ登録する想定なのか」です。長期滞在者はこの確認を曖昧にしない方がいいです。

到着後3〜5日では、自分の在留管理表を作ります。内容はシンプルでよく、ビザ種別、入国日、現在の滞在期限、次に必要になる手続き、関連サイトURL、必要書類メモを1枚にまとめるだけで十分です。タイは制度そのもの以上に、「自分で管理できているか」でトラブル率が大きく変わります。

到着後5〜7日では、90日レポートの考え方まで先に理解しておきます。入国管理局の案内では、90日レポートは90日満了の15日前から7日後まで手続き可能です。オンライン利用の案内もありますが、パスポート更新など条件によってはオンライン対象外になることがあります。つまり、最初の1週間で報告自体をする必要はなくても、「自分はいつ起算なのか」「途中出国したらどうなるか」「どの窓口が管轄か」を把握しておくことが大切です。

よくある失敗

最も多い失敗は、TDAC を航空会社のチェックイン時に初めて知ることです。制度変更直後は特に、渡航経験者の古い情報がそのまま共有されやすく、「昔は不要だった」で準備不足のまま空港へ行くケースがあります。タイはこの種の制度変更が実務レベルでは急に効いてくるので、最新の公式導線を毎回見直す癖が必要です。

次に多いのが、TM30 を自分のタスクだと思い込みすぎることです。もちろん確認は必要ですが、制度上の役割と実務上の責任者がずれて理解されると、必要以上に混乱します。逆に、滞在先任せにしすぎて何も確認しないのも危険です。ポイントは、自分が提出者かどうかではなく、記録が整っているかです。

さらに多いのが、90日レポートを「ビザ更新」と混同することです。90日レポートは滞在資格そのものの更新ではなく、居住報告です。ここを混同すると、ビザがまだ長いから関係ないと思って放置しがちです。また、出国後に起算がリセットされる点を知らず、古い予定日で覚え続ける失敗も起きます。

もう一つは、入国直後の書類を保存していないことです。宿泊先、到着日、スタンプ、提出控えは最初はどうでもよく見えますが、後から一番探す書類になります。タイでは「今すぐ必要ない書類」が数か月後に急に必要になることが多いです。

注意点

注意点は3つあります。

1つ目は、制度名を知っているだけでは足りないことです。たとえば TDAC は知っていても、提出タイミング、必要入力項目、控えの保存までできていなければ実務では不十分です。

2つ目は、再入国時の扱いです。タイは一度出国すると、90日レポートの起算が最新入国日に切り替わる運用です。よくある一時帰国や周辺国旅行でも、この起算変更を反映しないとスケジュールがずれます。

3つ目は、オンラインで完結する前提を持ちすぎないことです。90日レポートにもオンライン導線はありますが、条件によっては窓口対応が必要になります。パスポート更新、情報変更、期限超過などは特に注意です。タイの実務は「オンラインがある」ことと「自分のケースがオンラインで最後まで通る」ことが同じではありません。

判断基準

タイ到着後の行動が合っているかを判断する基準は明確です。

第一に、入国情報を自分で説明できるかです。いつ入国したのか、どこに泊まっているのか、今の滞在期限がいつまでか、次に必要な届出は何かを口頭で説明できないなら、まだ管理できていません。

第二に、第三者任せにしている手続きでも証跡を持っているかです。ホテルや家主が何かを処理してくれるとしても、自分側でも確認記録や控えを持っている方が後で強いです。

第三に、カレンダー管理ができているかです。タイの在留管理は、知識の差より、記録の差で失敗が分かれます。Googleカレンダーでもメモアプリでもいいので、入国日、期限、必要書類、窓口URLを入れておくべきです。

まとめ

タイに着いた直後は、住まい探しや生活立ち上げに意識が向きますが、本当に先に固めるべきなのは在留管理の基礎です。2025年からは TDAC が入り口になり、その後は TM30 の確認、90日レポートの理解、再入国時の起算把握という流れになります。

この領域は、難しいというより「古い情報を信じるとズレる」ことが一番危険です。特にタイは、旅行情報と長期滞在情報が混ざって検索結果に出やすいため、自分が必要としているのが観光の情報なのか、中長期滞在の情報なのかを常に切り分ける必要があります。

最初の7日でここを整えておけば、その後の延長申請や就労、住居契約、学校手続きでも慌てにくくなります。逆にここを曖昧にすると、あとで何倍も面倒が増えます。

次にやるべきこと

今タイに渡航予定なら、次の順で動いてください。

  1. 1出発前に TDAC 入力に必要な情報を揃える
  2. 2到着後すぐに入国記録と宿泊情報の控えを保存する
  3. 3滞在先に TM30 の運用確認をする
  4. 4自分のビザ期限と次の手続き予定日を一覧化する
  5. 590日レポートの起算日を最新入国日ベースで管理する

この記事はタイ記事の1本目です。 現在の記事数は1本、30本まで残り29本です。

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