2026年4月13日 公開

台湾の幼稚園・保育園はどう違う?2〜6歳の預け先の考え方

統合後の preschool 制度を前提に、外国人家庭が迷いやすい未就学児の預け先を整理

台湾では2012年以降、kindergarten と child care center は preschool に統合されています。2〜6歳の預け先をどう考えるか、制度、補助、外国人家庭の判断軸を整理します。

随時更新台湾
この記事のポイント

台湾では2012年以降、kindergarten と child care center は preschool に統合されています。2〜6歳の預け先をどう考えるか、制度、補助、外国人家庭の判断軸を整理します。

作成日:

台湾の幼稚園・保育園はどう違う?2〜6歳の預け先の考え方

結論

台湾で未就学児の預け先を考えるとき、日本の感覚で「幼稚園」と「保育園」を完全に別物として見ると混乱しやすいです。結論から言うと、台湾では2012年から kindergartens と child care centers が統合され、preschool として扱われています。対象年齢は2歳から小学校入学前までです。つまり、制度の大枠としては「教育」と「保育」を分断して考えるより、2〜6歳の子どもに対して包括的な care and education を提供する仕組みとして見る方が分かりやすいです。

外国人家庭がここで迷うのは、制度の名称よりも実際の選び方です。何歳から入れるのか、家庭保育と預ける選択のどちらがよいのか、公立と私立で何が違うのか、補助が使えるのか、言語環境はどうか、ここが現実の論点です。教育部の2025年案内でも、2歳児の就園率は58.9%、3歳以上6歳未満では92.1%まで上がっており、台湾社会の中で未就学児の preschool 利用はかなり一般化しています。つまり、台湾では「まだ小さいから預ける家庭は少ない」というより、年齢帯に応じてかなり広く利用されている前提で考えた方が実情に近いです。

前提

まず押さえたいのは、台湾の preschool は義務教育ではないということです。小学校前の段階なので、どのタイミングで預けるか、家庭で見るかは家族の判断が大きいです。ただし、制度としての整備は進んでおり、2歳から就学前まで一つの大きな枠で教育と保育が提供される構造になっています。これが日本人家庭にとっては、最初に理解しにくい点です。

次に重要なのは、選択肢が「預けるか預けないか」だけではないことです。家庭で見る選択をした家庭向けには child-rearing allowances、通常の private preschools を利用する家庭向けには schooling subsidies の考え方が示されています。つまり、台湾は単純に施設利用だけを前提にしているのではなく、家庭保育と施設利用の両方に対して政策設計をしていることが分かります。

また、外国人家庭ほど名称より中身を見る必要があります。preschool と一言で言っても、公立か私立か、言語環境は中国語中心か英語色が強いか、送迎距離、保育時間、昼寝、給食、親との連絡方法、入園時期など、実際の運用は施設ごとの差が大きいです。制度だけ知っていても、家庭に合うかどうかは別問題です。

実際の流れ

台湾で未就学児の預け先を考えるとき、最初の流れは子どもの年齢と家族の生活時間を整理することです。2歳児なのか、3〜5歳なのかで選び方はかなり変わります。2歳前後は、親が仕事を始めるタイミングと重なることも多く、家庭保育を続けるか、早めに施設へ入れるかの判断が必要になります。一方、3歳以降は就園が一般化しており、周囲の情報も集めやすくなります。

次に、家庭保育と施設利用のどちらが現実的かを考えます。共働きで日中の保育が必要なら施設利用の優先度が上がりますし、片方が在宅や家庭保育中心なら child-rearing allowances の考え方も視野に入ります。ただし、補助があるからこの選択をする、ではなく、まず生活が回るかで決めた方がよいです。補助は後から乗せる発想の方が安全です。

そのうえで、公立か私立か、言語環境はどうするかを比較します。公立は費用面や安定感で魅力がある一方、競争率や地域差、募集時期の問題があります。私立は選択肢が広く、特色も出しやすいですが、学費、教育方針、英語重視かどうかなど差が大きいです。日本語環境を強く求めると選択肢はかなり絞られるため、家庭内で何の言語を維持するかも含めて考えた方が現実的です。

さらに、見学では「きれいかどうか」だけで決めないことが大切です。先生の雰囲気、子どもへの声かけ、親との連絡方法、慣らし保育の考え方、病欠時の扱い、昼寝や食事の流れ、送迎時間の柔軟性など、生活運用に直結するポイントを見た方が後悔しにくいです。

よくある失敗

最も多い失敗は、日本の区分をそのまま当てはめることです。台湾では preschool に統合されているため、名称のイメージだけで判断すると実態を見誤ります。まずはその施設が何歳を受け入れ、どのような care and education を提供しているかを見るべきです。

次に多いのは、補助金の話から先に入ることです。確かに child-rearing allowances や schooling subsidies は家計に影響しますが、補助があるからその施設にする、では長続きしません。通園時間、親の就労時間、言語環境、子どもの性格の方が、最終的な満足度に大きく効きます。

また、台湾の preschool 利用率が高いことを見て、早く入れないと遅れると焦る家庭もあります。しかし、家庭ごとの正解は違います。2歳で入れることが最適な家庭もあれば、もう少し家庭保育を続けた方が安定する家庭もあります。就園率は参考になりますが、正解を決める数字ではありません。

注意点

外国人家庭では、言語と適応の問題を軽く見ない方がよいです。台湾社会に入るうえで中国語環境は大きな魅力ですが、子どもの年齢、気質、親のサポート力によって負荷は変わります。英語環境やバイリンガル色の強い私立を選ぶか、現地色の強い環境へ入るかは、子どもの反応を見ながら判断した方がよいです。

また、補助制度は制度として存在しても、誰でも同じ形で受けられるとは限りません。家庭の条件や施設区分の確認が必要になるため、「あるらしい」で家計を組まない方が安全です。

判断基準

判断基準は4つです。1つ目は子どもの年齢、2つ目は親の就労時間、3つ目は言語方針、4つ目は送迎と生活動線です。この4つを先に固めると、施設選びがかなり整理されます。

そして、制度名より実務を見てください。何時から何時まで預けられるか、病気のときどうなるか、先生とどう連絡を取るか、親の負担がどれくらいあるか。ここが家庭に合っていれば、制度上の違い以上に生活は安定します。

まとめ

台湾の未就学児の預け先は、日本の「幼稚園か保育園か」という分け方だけでは捉えにくく、preschool という統合制度を前提に考える方が分かりやすいです。対象は2歳から就学前までで、施設利用も家庭保育も広く選択されています。補助の有無より、年齢、生活動線、言語環境、親の働き方に合うかを基準に判断することが、台湾での子育てを安定させる近道です。

次にやるべきこと

  1. 1子どもの年齢と入園希望時期を整理する
  2. 2家庭保育か施設利用かを生活時間ベースで決める
  3. 3公立と私立を通園現実で比較する
  4. 4言語方針を家族で先に決める
  5. 5見学では施設の見た目より運用を確認する

現在の台湾記事数:15本 30本までの残り本数:15本

体験者の声

実際にNZで生活した方々の体験談

まだ体験談はありません。

最初の投稿をしてみましょう

あなたの体験をシェアする

一言でもOKです。写真があれば一緒に投稿できます

0/500

写真を追加する

JPG・PNG・WebP / 最大5枚

同じカテゴリの記事

他のガイドカテゴリ