2026年4月13日 公開

台湾の試用期間は何か月?有給休暇・退職予告と一緒に押さえる基本

入社直後に誤解されやすい試用期間、有給休暇、退職予告のルールを実務目線で整理

台湾で働き始めると、試用期間は自由に切られるのか、有給はいつから付くのか、辞めるときは何日前に伝えるのかで迷いやすいです。労基法と労働部FAQをもとに基本を整理します。

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台湾で働き始めると、試用期間は自由に切られるのか、有給はいつから付くのか、辞めるときは何日前に伝えるのかで迷いやすいです。労基法と労働部FAQをもとに基本を整理します。

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台湾の試用期間は何か月?有給休暇・退職予告と一緒に押さえる基本

結論

台湾で働き始める人が最初に誤解しやすいのは、試用期間があると会社側が自由に契約を切れると思ってしまうことです。結論から言うと、台湾では試用期間そのものを一律に何か月までと定めた独立ルールがあるわけではありませんが、労働部の公式FAQでは、労使が誠実原則に反しない範囲で合理的な試用期間を合意できる一方、その期間中や満了時に雇用を終える場合でも、労基法や退職金ルールに従う必要があると整理されています。つまり、試用期間だから法の外、という考え方は危険です。

さらに、台湾では有給休暇と退職予告も、入社初期から理解しておく価値があります。有給休暇は「1年たったら初めてつく」と思われがちですが、台湾の労基法では6か月以上1年未満で3日、1年以上2年未満で7日というように段階的に付与されます。退職予告についても、勤続期間によって必要日数が変わるため、感覚で辞めるとトラブルになりやすいです。

台湾で安定して働くために大事なのは、給与だけではありません。試用期間、有給、退職予告という「入社から退職までの基本動線」を早い段階で理解しておくことが、無用な対立や損失を防ぎます。

前提

台湾の労働実務では、求人票やオファーに「試用期間3か月」と書かれていることが多いです。そのため、多くの人は3か月が法定の上限だと誤解しがちです。しかし、労働部の案内を見ると、焦点は何か月かではなく、その試用期間が合理的かどうか、そして試用期間中または満了時の終了が法定ルールに沿っているかどうかです。つまり、会社が「試用だから」で何でもできるわけではありません。

また、台湾の労基法は年次有給休暇をかなり明確に定めています。継続勤務6か月以上1年未満で3日、1年以上2年未満で7日、2年以上3年未満で10日、3年以上5年未満で14日、5年以上10年未満で15日、10年を超えると年1日ずつ加算され、上限30日です。この構造を知らないと、「まだ半年だから有給ゼロだろう」と思い込んだり、逆に自分にある権利を見落としたりします。

さらに、退職予告にも基本ラインがあります。会社都合の終了に関する条文がベースになりますが、労働部FAQでは、労働者の自己都合退職でも、不定期契約であれば実務上これを準用して考えるよう案内されています。つまり、3か月以上1年未満なら10日前、1年以上3年未満なら20日前、3年以上なら30日前という目安を理解しておく方が安全です。

実際の流れ

台湾で入社したら、まず雇用契約書に試用期間がどう書かれているかを確認してください。期間だけでなく、何をもって合否を判断するのか、給与や保険条件が本採用後とどう違うのか、終了時にどのような手続きを取るのかまで見ておく必要があります。試用期間という言葉だけが書かれていて、評価基準や処理方法が曖昧な場合は注意が必要です。

次に、有給休暇の起算日を把握します。重要なのは「カレンダー年」ではなく、自分の継続勤務期間です。たとえば、7月入社なら翌年1月で一律に付くのではなく、入社から6か月経った時点で3日、1年経った時点で7日というように考える方が実務に合います。会社によっては内部管理上まとめて付与しているように見えても、法定の最低ラインは把握しておくべきです。

そのうえで、年休が実際に取れる空気かどうかも見ます。台湾の法文では、年休は原則として労働者が安排する建付けですが、事業運営上の必要や個人事情に応じて調整の余地があります。つまり、好きな日に完全に自由というより、現実には会社との調整が入ることもあります。ただし、権利そのものが消えるわけではありません。未消化分の賃金処理も条文上明示されています。

退職を考える段階では、感情より先に勤続期間を見ます。まだ3か月未満なら即時辞職の感覚が強くなりがちですが、3か月を超えている場合は予告日数を意識した方が安全です。特に外国人は、退職がARCや健保、住まい、銀行明細、次の就職とつながるため、最後の数週間を雑に処理しないことが大切です。

よくある失敗

一番多い失敗は、試用期間中は会社が自由に終了でき、自分にも権利がないと思い込むことです。実際には、試用中や試用満了時の終了であっても、労基法上の終了要件や手続きから完全に外れるわけではありません。ここを知らないと、不当な扱いを受けても「台湾では普通」と思ってしまいます。

次に多いのは、有給休暇が発生していること自体を知らないことです。特に入社半年時点の3日は見落とされやすいです。会社が自動で教えてくれるとは限らないため、自分でも勤務開始日から逆算して確認する必要があります。

また、自己都合退職なら明日やめてもよいと考える人もいます。現実には、予告なく辞めることで最後の給与、引き継ぎ、退職証明、次の就職説明などで不利になることがあります。制度だけでなく、実務の信用も大切です。

注意点

台湾の試用期間は「期間の有無」より「期間中の扱い」が重要です。保険加入、給与、労働時間、解雇理由の説明など、通常雇用と切り離して考えない方がよいです。試用という言葉だけで、本人が必要以上に弱い立場だと思わないことが大切です。

また、年休の未消化分は、退職時の処理にもつながります。辞める直前にまとめて取りたいのか、買い取り的に賃金で精算されるのか、会社の運用と法定最低ラインを両方見ておく方が安全です。

判断基準

判断基準は3つです。1つ目は、試用期間の条件が契約書で明確か。2つ目は、自分の勤続期間に応じた年休が把握できているか。3つ目は、退職時の予告日数を守れるかです。この3つが見えていれば、かなり安定して働けます。

もし試用期間中に終了を示された場合は、「試用だから仕方ない」で終わらせず、理由、通知日、最終勤務日、給与、退職証明、保険喪失日を整理してください。逆に自分から辞める場合も、予告と引き継ぎを丁寧に処理した方が次に響きません。

まとめ

台湾の試用期間、有給休暇、退職予告は、それぞれ別の話に見えて、実際には働き始めから辞めるまでをつなぐ基本ルールです。試用期間は無制限の自由地帯ではなく、有給は半年から発生し、退職予告には勤続期間ごとの目安があります。台湾で安心して働くには、入社時にこの3つを一緒に理解しておくことが非常に重要です。

次にやるべきこと

  1. 1雇用契約書の試用期間条項を確認する
  2. 2自分の入社日から年休発生日を計算する
  3. 3勤続期間に応じた退職予告日数を把握する
  4. 4年休残日数の管理方法を会社へ確認する
  5. 5試用中でも保険・給与・終了手続きが通常ルールに沿うか確認する

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