2026年4月13日 公開

ベトナムの試用期間・雇用契約・退職ルール|45日通知・試用給与・揉めやすい点まで整理

入社時より退職時に差が出る。試用期間と契約条件を最初に理解しておくことが大切

ベトナムで働く日本人向けに、試用期間の上限、試用中給与、雇用契約の基本、退職時の通知期間、会社と揉めやすいポイントを実務目線で整理します。

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ベトナムで働く日本人向けに、試用期間の上限、試用中給与、雇用契約の基本、退職時の通知期間、会社と揉めやすいポイントを実務目線で整理します。

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ベトナムの試用期間・雇用契約・退職ルール|45日通知・試用給与・揉めやすい点まで整理

結論

ベトナムで働くときに本当に重要なのは、入社時の給与額だけではありません。実務で差が出るのは、試用期間をどう扱うか、雇用契約のどこまでが明文化されているか、そして退職したくなった時にどのルールで動くかです。ここを曖昧にしたまま働き始めると、最初は問題がなくても、転職、帰国、家庭事情、会社都合の変更が起きた時に一気に不利になります。

ベトナムの労働法では、試用期間の上限や試用中の給与、退職時の事前通知など、基本ルールがかなり明確です。ところが実務では、そのルールを会社が雑に説明したり、候補者側が深く確認しないまま入社したりすることで、不要なトラブルが起きやすいです。特に外国人は、在留や work permit の論点まで絡むため、契約実務を軽く見ないほうがいいです。

結論として、ベトナム就職で最初に押さえるべきなのは次の4つです。

1つ目は、試用期間が法的上限の範囲に収まっているかです。 2つ目は、試用中の給与や本採用後の切り替え条件が明確かです。 3つ目は、契約期間と退職通知期間の関係が理解できているかです。 4つ目は、会社が労務運用を制度どおりに行っているかです。

つまり、ベトナム就職では「採用されること」より、「辞める時まで含めて安全に働けること」を重視したほうが失敗しません。

前提

ベトナムの労働法では、試用期間は職種やポジションによって上限が決まっています。会社役員クラスのような企業管理者では最長180日、専門・技術職で大卒相当以上なら60日、中級レベルや技術職・事務職などで30日、その他の職種で6営業日という考え方です。また、試用中の賃金は、当該職務の賃金の85%を下回ってはいけないとされています。

ここで大切なのは、会社が「うちは3か月様子見です」「最初は契約なしで見ます」と言ったとしても、法律上の考え方とは別問題だということです。候補者側が知らないままだと、会社に押し切られやすくなります。特に外国人は、試用期間中の在留や就労許可の整合性も気にする必要があるため、より慎重に見たほうがよいです。

また、退職のルールも契約期間で変わります。無期契約なら原則45日前、有期契約12〜36か月なら30日前、12か月未満なら3営業日前という整理が基本です。さらに、賃金未払い、合意した職場条件との相違、ハラスメントなど一定の場合は事前通知なしで退職できるケースもあります。つまり、辞める時の自由がゼロというわけではありませんが、何でも当日退職できるわけでもありません。

このため、ベトナムで働く人は、オファーを受ける前に「入社条件」だけでなく「退職条件」まで見ておく必要があります。そこまで見て初めて、その仕事が自分に合うかどうかが判断できます。

実際の流れ

最初にやるべきことは、契約書またはオファーレターの中で、試用期間がどう記載されているかを見ることです。何日間なのか、試用中の給与はいくらなのか、本採用後の給与はいくらなのか、評価基準は何か、契約は最初から労働契約の中に組み込まれているのか、それとも別の試用契約なのかを確認してください。ここが曖昧な会社は、後々の運用も雑なことがあります。

次に、契約期間を確認します。無期契約なのか、1年契約なのか、2年契約なのかで、退職通知期間の考え方が変わります。日本の感覚で「転職だから1か月前くらいでいいだろう」と考えると、契約タイプによってはズレが出ます。ここは本当に重要です。

そのうえで、退職時の実務を想像してみることが大切です。日本帰国の可能性はあるか、家族事情で急に辞める可能性はあるか、別の会社へ移る可能性はあるか。その時、誰に何日前までに通知する必要があるのか、退職時に会社資産や書類をどう返却するのか、給与の清算はどうなるのかを見ておくと安心です。

さらに、外国人の場合は、退職を在留や work permit と切り離して考えないことが大切です。雇用契約が終わると、働く根拠も変わります。だから、単に「会社を辞める」ではなく、「辞めた後の在留・再就職まで含めてどうするか」を考える必要があります。ここを見ずに退職だけ決めると、後で慌てます。

よくある失敗

一番多い失敗は、試用期間だから細かいことはどうでもいいと考えることです。実際には、試用中の賃金、本採用への移行、試用終了の通知、途中終了の扱いなど、重要なことが集中しています。試用期間こそルール確認が必要です。

次に多いのは、退職通知期間を確認しないことです。ベトナムでは契約期間に応じて通知の目安が決まっているため、思いつきで辞める動き方をすると違法退職と評価されるおそれがあります。違法退職になると、退職手当の扱いや補償の問題も出てきます。

三つ目は、会社の口頭説明だけで安心することです。「大丈夫です」「慣例でやっています」という説明だけでは不十分です。大切なのは書面にどう書いてあるかです。ベトナムでは実務が柔らかく見えることもありますが、最後に自分を守るのは契約と法令理解です。

四つ目は、外国人就労なのに労務と在留を別々に考えることです。退職してもビザが残るから大丈夫、と単純にはいきません。仕事を辞めることは、生活基盤全体の見直しになる可能性があります。

注意点

ベトナムで働く人は、試用期間中でも「どうせまだ仮の立場だから」と受け身になりすぎないことが大切です。むしろ試用期間こそ、会社の管理体制、上司との関係、給与支払いの正確さ、説明責任の強さが見えやすい時期です。ここで違和感が強い会社は、長く働いても同じ問題を繰り返す可能性があります。

また、退職は感情で決めないほうがよいです。ベトナムでの転職や帰国は、家族、学校、住居、銀行、在留にも影響します。だから、会社への不満があっても、まずは契約と通知期間を確認して、次の動きを決めるのが安全です。

さらに、会社が法律どおりでない運用をしている可能性もあります。その場合でも、感情的に対立するより、まず事実を整理し、契約書、給与明細、通知記録を残したうえで動くほうが結果的に有利です。

判断基準

今の会社に入るべきか、または辞めるべきかを判断する時は、次の5つで整理するとわかりやすいです。

  1. 1試用期間と給与条件が法的にも実務的にも明確か
  2. 2本採用後の条件が書面で確認できるか
  3. 3契約期間と退職通知期間を理解しているか
  4. 4給与支払いや説明責任に不安がないか
  5. 5辞めた後の在留・転職・生活設計まで見えているか

この5つのうち2つ以上が曖昧なら、入社前でも退職前でも、いったん立ち止まって確認したほうがよいです。

まとめ

ベトナムの試用期間・雇用契約・退職ルールは、知らなくても働けてしまうことがある反面、知らないままだと後で大きく不利になる分野です。試用期間の上限、試用給与、退職通知、契約期間。この4つを押さえるだけで、仕事選びの精度がかなり上がります。

ベトナム就職を成功させたいなら、入社時の条件だけでなく、退職時の安全性まで見ること。これが本当に大切です。

次にやるべきこと

  1. 1オファーレターまたは契約書で、試用期間と試用給与を確認する
  2. 2契約期間に応じた退職通知期間を自分で整理する
  3. 3外国人就労なら、退職後の在留や再就職まで含めて考える

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